Q45:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?
大正7(1918)年、電気器具の販売が軌道に乗り始めたころ、幸之助は初めて上京します。その目的は次のうちどれでしょうか?
(1)駐在所を開設しに行った
(2)二灯用差込みプラグを売り込みに行った
(3)むめの夫人との旅行
解答&解説コラム
(2)が正解です。
当時の松下電気器具製作所の新商品である二灯用差込みプラグは売れ行きが好調で、幸之助は東京へも出向いて、問屋を訪問することにしました。幸之助にとって初の上京であり、地図と首っ引きになりながら回ったと述懐しています。
早速、数軒の問屋を訪ねてみたものの、東京では新顔の大阪商人はあまり好感を持ってもらえません。しかし幸之助は、そこが江戸っ子の義理堅いところであり、なじんで売り込めばそれだけ地盤も固くなると積極的にとらえ、熱心に説いて回ります。その結果、最初の上京で相当数の注文を取ることができた幸之助は、東京での市場開拓に前途を見出したのでした。
(1)の東京に駐在所がつくられたのは、大正9(1920)年のことです。