Q50:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?
大正14(1925)年の末、幸之助は人の求めに応じて初めてある体験をします。それは何だったでしょうか?
(1)高野山に参詣した
(2)お茶会に臨席した
(3)選挙に立候補した
解答&解説コラム
(3)が正解です。
大正14(1925)年末、大阪市の連合区会議員選挙が近づき、大開町の有志たちは、当地に会社を構えていた幸之助を候補者として推すことにしました。政治活動は未経験であり、しかも当時健康を損ね、近々京都で静養する段取りをつけていた幸之助はこれを断り続けます。しかし再三にわたる説得に折れて、ついに立候補を決断しました。
定員20名に対し立候補者は28名、大変な激戦でした。有志の意気込みと他の候補者の活躍ぶりに刺激を受け、投票の20日ほど前から幸之助も熱心に選挙運動を行った結果、第2位で当選を果たしたのでした。大きな感激を味わった幸之助ですが、結局、議員活動を一期で辞します。のちに幸之助は、選挙運動や区会議員を経験できたことはよかったが、やはり自分の本分は商売のほうにあると述べています。