Q55:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?

昭和30(1955)年ころのこと、東京銀座のとある理髪店を訪れた幸之助は、理容師から自分の髪型についてもっと研究するように忠告されました。その理由は何でしょうか?

(1)経営者たるもの常に流行の髪型を追求すべきだから

(2)経営者の頭は会社の看板のようなものだから

(3)髪型をこまめに変えることで発想の転換にもつながるから

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解答&解説コラム

 (2)が正解です。

 

 その理容師は幸之助の頭を刈りながら、頭髪をもっと大事にし、自分にはどんな髪型が似合うのかを研究すべきだと告げました。それはなぜかと問う幸之助に対し、「銀座四丁目にはナショナルのネオン塔がありますが、あなたの頭はそれ以上に大切な会社の看板です。世間の人たちがあなたの頭を見て、あなたの会社の製品を買いたくなくなるということになっては困るでしょう。常に十分な手入れをしていくべきです」と言いました。

 

 なるほどと感じ入った幸之助は、これをきっかけに、忙しい仕事のあいまをぬって、2週間に1回は散髪に行くことにしたといいます。