世間が待ってくれるか――繁栄への発想〈4〉
ある事業部の経営がなかなかうまくいかず、事業部長が交代して立て直しをはかることになった。新任の事業部長は幸之助に、「いろいろ実態を調べましたが、これは必ずよくなります。だから
雨が降ったら......――繁栄への発想〈3〉
幸之助が会長になってまもないころ、ある新聞記者が取材に訪れて、こう質問した。 「松下さん、あなたの会社は急速な発展を遂げてこられましたが、どういうわけでそ
まず願うこと――繁栄への発想〈2〉
“川にダムがなければ、少し天候が狂っただけで、洪水になったり、干ばつになったりする。しかしダムをつくれば、せきとめ溜めた水をいつでも有効に使うことができる。それは
ぼくは婦人を解放した――繁栄への発想〈1〉
昭和三十六年ごろから、松下電器は海外からの賓客を迎えることが目立って多くなった。ソ連のミコヤン第一副首相もその一人である。 そのとき、幸之助とのあいだでこんなやりとりがあ