松下幸之助用語
苦情から縁が結ばれる
用語解説
人は褒められればうれしいが、欠点を指摘されたり、苦情をいわれたりするのは、一面に面白くないものだ。しかし松下幸之助は、「需要家の方からいただくお褒めの言葉はもちろんありがたいが、苦情のお手紙を頂戴するのもありがたいことだ」という。なぜなら、苦情をいってくれなければ、“あそこの製品はもう買わない”ということで終わってしまう。
一方、不満や苦情をいってくれれば、そのときは“もう買わない”と思っていても、その不満を丁重に扱って原因をつかむとともに、誠心誠意の対応をすれば、かえって誠意が通じ、縁が結ばれるというのである。苦情を受けたときは縁が結ばれる好機、一つの機会として大事にしたいというわけだ。