松下幸之助用語
欠点を知ってもらう
用語解説
完全無欠な人はいない。程度の差こそあれ、それぞれに長所もある反面、短所、欠点を併せもっているものだ。そうした人間が集まって、仕事をしていくためには、その欠点を補いあっていくことが重要になる。とくに「人を使う者はむしろ進んで部下に自分の欠点を知ってもらい、それを補佐してもらう」ことの大切さを指摘している。
松下幸之助自身、学問のなさや病弱な体という自分のハンディを、恥じることなく部下に知らせていた。すると部下は、「大将のかわりにわれわれがやらなければ」と奮い立ち、かえって大きな成果をあげることにつながったという。要は、欠点を知ってもらうという率直さが人を動かす原動力になるということだろう。