松下幸之助の著書は数多くあるため、どの本から読めばいいのかわからない、といったお問い合わせをよくいただきます。そこでこのたび、PHP社員が「これぞ!」と思う1冊(『道をひらく』を除く)をオススメするコーナーを設けました。

研究スタッフ編は今回が最後ですが、今後もまだまだ社員によるオススメ本紹介は続きます!

 

『人間を考える』

人間を考える

 

PHP研究所を創設以来考え続けてきた人間の本質についてまとめたもの。昭和47年版には、「新しい人間観の提唱」と、有識者による「人間を考える」を読んでの感想を収録。昭和50年版では、有識者による感想を割愛、「新しい人間観の提唱」に「真の人間道を求めて」を追加し、「人間を考える・第一巻」と改題した。文庫本には、「新しい人間観の提唱」「真の人間道を求めて」に加え、昭和47年版所収の有識者による感想を再録。

 

こんなときにオススメ!

人間が人間の存在を動揺させる今の時代だからこそ

AIや地球環境問題など、人類の活動の進展が人間の存在を動揺させるようになっています。松下幸之助は同書において、人間の本質を考え、しっかりした人間観を確立するという難しいテーマに真っ直ぐに取り組みました。その意味合いは、今だからこそ切実に感じられるのではないでしょうか。(金子 将史

 

松下幸之助の独特の理念が読める

松下幸之助が社員に「1万回読みなさい」と言った書です。「真の大衆知」「正しい宇宙観」「人間は人間によって生まれる」など、他の本にはあまり見られない独特の理念も記されていて、易しい文章のなかに無限の深みを感じます。この書にあえて書かれなかったことは何か、など考えると興味は尽きません。(坂本 慎一

 

自分と向き合いたいとき

「文化が進み、文明が発達してきたにもかかわらず、人間は同じような不幸を繰り返している」「文明の進歩に反して不幸が大きくなっている面さえみられる」。1975年当時の松下幸之助の考えは、現代にも当てはまる。「人間観」について考え、読み深めるなかで、自分と向き合うこともできる一冊。(高倉 雅子)

 

『遺論 繁栄の哲学』

遺論・繁栄の哲学

 

"国是が忘れられている""教育はいかにあるべきか"など、今日論じられている問題は、松下幸之助が日本の行く末を憂い警鐘を鳴らしてきたことに他ならない。国事多難の今、改めて耳を傾けたい国策提言の書。

 

こんなときにオススメ!

未来をよりよいものにするためのヒントに

松下幸之助の政治や行財政に関する提言が凝縮されているのが本書です。社会の混迷を憂う気持ち、国に対する切なる思いが伝わってきます。みずからの経営を通じて考え抜かれた、リーダーシップ、国と地方のあり方、教育などに関する議論は、未来をよりよいものにするためのヒントとなるはずです。(永久 寿夫

 

※次回は2020年7月25日に更新予定です。