松下幸之助の著書は数多くあるため、どの本から読めばいいのかわからない、といったお問い合わせをよくいただきます。そこで、PHP社員が「これぞ!」と思う1冊(『道をひらく』を除く)をオススメするコーナーを設けました。

今回は、仕事で自信をなくしたときにオススメしたい1冊です。
本コーナーは、社員からの声を随時追加してまいります。

松下幸之助を知りたい人にオススメ

『商売心得帖』


商売心得帖

事業一筋半世紀、 その豊富な体験と深い思索から説く商売のコツ、ビジネスの基本の数々。いかなる時代にも通ずる商売の初心・本質を淡々と語る。

わたしのオススメ理由

成果が思わしくない原因が理解でき、痛感させられる

松下幸之助の書籍はみな入りが良い。特に初期の作品は絶妙だ。本書の場合は"世間は正しい"、『社員心得帖』は"運命と観ずる覚悟を"である。この一丁目一番地から始まるさまざまな心得をどのレベルで理解できているだろうか。成果が思わしくないのはこの理解の浅さに原因があると痛感する昨今である。(石田 賢司)

『実践経営哲学』


実践経営哲学

幾多の苦境、体験の中からつかんだ松下幸之助ならではの経営観、経営理念。"不確実性"が叫ばれる現代、経営の原点とは何かを全経営者、ビジネスマンに問う。

わたしのオススメ理由

仕事で不安を感じたときに、自分の仕事に自信を取り戻せる

「生成発展していくこの世界で、使命を正しく認識し、共存共栄に徹して時代の変化に合わせていけば、事業は継続できる」。そうしたメッセージから、新商品の開発が思うようにいかない、自社商品のニーズは縮小する一方なのではなどと不安を感じたときに、勇気をもらい自分の仕事に自信を取り戻せる。(上岡 祐樹)

『私の行き方 考え方』


私の行き方考え方

丁稚奉公時代から創業・伸展時代のエピソードを交え、事業経営成功の秘訣を語る。昭和二十九年に甲鳥書林、昭和三十四年に衣食住出版からも刊行している。

わたしのオススメ理由

松下幸之助が苦労してきた姿に勇気づけられる

松下幸之助が創業してからの様々な困難をどのように考え、発言し、乗り越えて行ったかを、一つひとつの現場の中から説明している。松下幸之助の発想の原点に[現場]があり、そこで働く[人]がいて、単なる理念や口だけの上っ面ではない、しっかりと両足で立っている力強さがある。特に仕事に慣れてきた若い方々に読んでいただくと、松下幸之助が悩み、苦しみ進んできた姿に勇気づけられる。(久連石 淳一)

『人生と仕事について知っておいてほしいこと』


人生と仕事について知っておいてほしいこと

本当の成功とは何か。運命を生かしつつ幸福になるために大切なこととは――。松下幸之助が人生や仕事について語った講話録。厳しい現実と向かい合うための心の羅針盤。

わたしのオススメ理由

「できるビジネスマン=愛される人」になるヒントが散りばめられている

編集者時代、執筆を断り続けられ窮地に陥った時、「貴方の頼みなら」と最後の砦になってくれる著者を何人持っているかが大切だと教わった。そんな人間関係を築き上げ、仕事を円滑に遂行するには何をすべきか。松下幸之助のいう「できるビジネスマン=愛される人」になるヒントが本書には散りばめられている。(田中 葉子)


節目節目の振り返りにオススメ

2022.11.25