松下幸之助の著書は数多くあるため、どの本から読めばいいのかわからない、といったお問い合わせをよくいただきます。そこで、PHP社員が「これぞ!」と思う1冊(『道をひらく』を除く)をオススメするコーナーを設けました。
今回は、余裕がないときにオススメしたい1冊です。
本コーナーは、社員からの声を随時追加してまいります。
『実践経営哲学』
幾多の苦境、体験の中からつかんだ松下幸之助ならではの経営観、経営理念。"不確実性"が叫ばれる現代、経営の原点とは何かを全経営者、ビジネスマンに問う。
わたしのオススメ理由
松下幸之助の「ダム経営」を思い出し、納得し、噛み締める
余裕がなくなると失敗する、といつも痛感します。それは仕事の上だけでなく、心の面でもそうです。そんなとき、松下幸之助の「ダム経営」という言葉を思い出します。何事にも、余裕がないと経営は安定しないし、発展できない。本当にそうだなと噛み締めながら、今日もまた、仕事に追われています。(小原 有香)
『私の行き方 考え方』
丁稚奉公時代から創業・伸展時代のエピソードを交え、事業経営成功の秘訣を語る。昭和二十九年に甲鳥書林、昭和三十四年に衣食住出版からも刊行している。
わたしのオススメ理由
松下幸之助の思いに触れることのできる1冊
作品全体が小説、回想録のように描かれており、まるで物語の主人公、即ち、松下幸之助と同じ思いを疑似体験できるような、場面場面で松下幸之助の思いに触れることのできる1冊だと思います。今となっては牧歌的に感じられる描写も多く、個人的には映画化できないかな、とさえ感じています。(枦木 善隆)
『物の見方 考え方』
豊富な体験の中からつづる処世の秘訣。今日を生きぬく人に勇気を与え、明日の発展を願う人々に指針を示す。
わたしのオススメ理由
優しく背中を押してくれる言葉に溢れている
「自分の常識で判断して、これが正しいと信じて行なえば、たとえそのために失敗してもやむを得ない」――。困難に直面したときに思い出す松下幸之助の言葉。まずは自らを信じ、これまでの経験を信じてみる。するとスッと気持ちが楽になり前向きになれる。本書は優しく背中を押してくれる言葉に溢れている。(大西 愛美)
『社員心得帖』
若手、 中堅、 幹部社員それぞれが自らを高めるためになすべきこと、 考えるべきことは何か。『商売心得帖』『経営心得帖』に続く 、「心得帖」シリーズ第3弾。
わたしのオススメ理由
松下幸之助の言葉の意味を噛みしめ、自分に言い聞かせている
短期的に成果を出すことが求められる今日、前進しているのか後退しているのかと迷い焦ることばかりですが、「ほんとうに事が結実するというのは、30年というものをへなければいけない」という松下幸之助の言葉の意味を噛みしめ、試行錯誤しつつ時には耐えることも大事であると自分に言い聞かせています。(地原 友子)
2023.10.25