2/10発売『Voice』2017年3月号に、同誌1982年10月号に掲載された松下幸之助の原稿「伝統精神の正しい復興を」が再録されました。日本人が大切にすべき心の在り方について述べた内容です。ご購入の際は、ぜひご一読ください。

 

内容

一部紹介

日本特有の伝統精神

たとえば日本人は、報恩の念に篤いといわれます。欧米の人びとであれば、権利とか義務というものを中心に物事を考える場合が多いと思いますが、日本人にはそれにとどまらないものがあって、一をもらえば、その恩返しとして、二も三も返すという精神をもっています。もしこれを権利義務という面だけから考えれば、一をもらったときには、当然一だけ返せばよいということになるでしょう。
 

発展の一方で忘れられたもの

物は空襲によって焼けてしまっても、精神というものは焼けたりはしません。ですから日本人の伝統の精神は、空襲や敗戦によっても失われることなく、当時の日本人の心の中に残っていたわけです。その貴重な日本人の伝統の精神が、終戦当時から今日までのあいだに、次第しだいに失われてきつつあるように思えるのです。
それは一つには、戦後しばらくのあいだに、占領軍によって実施されたさまざまな政策によるところが大きいと思います。
 

関連ニュース

日本にある無限の資源とは――松下幸之助のインタビュー記事が『Voice』10月号に再録!
入学試験には徳育テストを――松下幸之助のインタビュー記事が『Voice』11月号に再録!
松下幸之助の原稿が『Voice』12月号に再録! 「日本的経営と伝統精神」
「最近のアメリカに思う」――松下幸之助の原稿が『Voice』1月号に再録!
松下幸之助の原稿が『Voice』2月号に再録! 「憲法再検討のすすめ」
 

関連コラム

・ ともに困難を超えてこそ
 
・クイズで学ぼう 幸之助!
 
 
2017.2.14