強く願えば......――いまを生きる、これからを生きる〈3〉
まあ早い話が、ここに大きな川があったとしますね。そのときに、どうしてもむこう岸へ渡りたいという人は、泳いででも行くでしょうし、それが危険ならば丸木舟でもつくって渡ろうとする。
国家経営に旗印を――これからの日本人へ〈3〉
日本の国が、立派な日本人を育てていこう、立派な国民を育てていこうと考えても、国そのものに国家経営の理念というものが曖昧模糊としておれば、やはり国民は立派に育っていかない。みん
経営学は教えられても......――真の商売、真の経営とは〈2〉
大事を決定せなならん場合にこうしたらええということを実際に知る人が日本に何人おるかというと、まずないと思うてええやろう。どんな政治学者でも、政治学という学問は知ってるけども、
周囲のプラスになる仕事を――仕事において大切なこと〈2〉
人間やっぱり仕事から離れることはいかんのですね。はたのじゃまをするようになってはいけませんが、はたにプラスになるようなかたちにおいて仕事をすることが、いつまでも若さを保つとい
自然知にしたがって自然を動かす――人間とはなにか〈2〉
もともと、人間は自然の一部である。人間を含めて万物いっさいは、自然の理法といったものによってつくられたといえよう。そしてまた、その自然の理法によって、人間も万物もたえざる生成
生きがいを得やすい時代――いまを生きる、これからを生きる〈2〉
今日に生きる皆さんは非常に幸せだと思います。自分の好む仕事を求めやすい時代である。そこに生きがいを感じ喜びを感じることが非常にできやすくなったんやないかと思います。こういう時
百年の計――これからの日本人へ〈2〉
後藤新平さん(元東京市長)が、震災(関東大震災)後、東京都の計画をなさったとき、あいつはバカなことをやっている、大ぶろしきやと言われて縮小されたでしょう。あれ後藤さんの言うとおり
衆知の集め方――真の商売、真の経営とは〈1〉
経済界の不況の中にあって、着実に業績を伸ばしておられる経営者の人がある。ところが少しもそれを誇らない。「ありがたいことですが、あまりうまくいきすぎて、自分でも恐ろしい」といわ
適性に生きる――仕事において大切なこと〈1〉
自分の適性に生きて、喜びをもってきょうの日の仕事に徹する――それが勇気のあるひとだとわたしは思うのです。一つのことでも、こんな仕事はという、とざされた考え方もあれば、こんな仕
人間の使命とは――人間とはなにか〈1〉
人間の使命とは、考え方はいろいろあるが、端的にいえば、人間が主人公になることである。万物いっさいの主人公であるということを自覚することである。その自覚をしないところから、いろ
安穏か危険か――いまを生きる、これからを生きる〈1〉
何もしなければ安穏ですけれど、何かすれば、ある程度は危険が伴いますから、まあ賭ですな。考えてみれば私も、やはりびくびくしながらやってきています。それがほんとうではないですか。
真に目覚めるとき――これからの日本人へ〈1〉
未曾有と申してもいいような国難時代というか、非常に困難な時代を迎えたということは、日本人が真に目覚めるときが来たんやないかと思うのです。その真に目覚めるときに目覚めないという