人生

よき生産とよき消費の営み――いまを生きる、これからを生きる〈15〉

 われわれ人間の生産なり消費というものは、単なる生産と消費のくり返しではない。生活の各面において、きのうよりきょう、きょうよりあすへと、絶えずよりよき生産と消費を望み、逐次これ

国家

玉を抱いて罪あり――これからの日本人へ〈15〉

 “玉を抱いて罪あり”ということばもありますが、個人でも、それを生かすことのできない人が、他人から高価なものをもらっても、かえって災いを招き、不幸に陥る

経営

権力を与えるからには――真の商売、真の経営とは〈14〉

 権力、権限を与えるからには、やはりそれを正しく行使してもらわなくてはならないでしょう。権力が大きくなればなるほどそうですね。  しかし、その権力を正しく行使してもらうために

仕事

敬う心――仕事において大切なこと〈14〉

 親を大事にし、上司に敬意をはらう。先輩に礼をつくし、師匠に懸命に仕える。親や師にたいするだけではない。よき仕事をする人を心から尊敬し、一隅を照らす人にも頭を下げる。天地自然、

人間観

星を知る――人間とはなにか〈14〉

 万物を支配するということは、万物を知っているということやね。たとえば星を知るということでも、ある人が星を手に取ってはいないけれど、心の中で“あの星はきれいだな。あ

人生

譲り合いと辛抱と――いまを生きる、これからを生きる〈14〉

 むかしからの言いつたえでは、日本には、やおよろずの神と言って、神さまが八百万もおられたということだが、八百万もおられたら、神さま同士でも、ものごとをまとめる時には、やはり譲り

国家

片手に仕事、片手に政治――これからの日本人へ〈14〉

 今までのように、政治は政治家にまかせておけばいいのだと考えたり、自分の企業を中心とした立場から、政府に「ああしてほしい、こうしてほしい」と要望することはもういけませんね。片手

経営

世間とは鏡のごときもの――真の商売、真の経営とは〈13〉

 世間とは鏡のごときものである、いいかえれば神のごときものであり、その裁断は神の裁断であると思うんであります。そうでありますから、もし自分が誤ったことをしなかったら、必ず世間は

仕事

勤勉の徳――仕事において大切なこと〈13〉

 天災地変をまつまでもなく、粒々辛苦の巨万の富も、事あらば一朝にして失われてしまうことがしばしばある。形あるものはいつかは滅びるにしても、まことにはかない姿であるといえよう。だ

人間観

人間としての正しい道――人間とはなにか〈13〉

 人間には人間の歩んでゆく道が、本質的に与えられています。人間が、この道を歩みつつ、この道での完成をめざして進んでゆくことが善であり、これに反する行為が悪であると思うのでありま

人生

親孝行したいときには親はなし――いまを生きる、これからを生きる〈13〉

 ぼくが今日あるのは、決して自分の力や才覚のためではない、父の願いや思いというものが、ぼくの身体に伝わってきていたためではないか、という気がするのです。「親孝行したいときには親

国家

"文武両道"は"武文両道"ではない――これからの日本人へ〈13〉

 文武両道ということばをみてみますと、“文・武”であって、“武・文”ではありません。つまり主となるのは文であって、武はそれを守る