松下幸之助 経営とその人生

"初めに言葉ありき"――リーダーの心得(2)

本コラムでは、松下幸之助をはじめとする日本の名経営者・実業家の考え方やことばを紹介しながら、リーダーとして心得ておきたい経営の知恵を解説します。

松下幸之助 経営とその人生

社長学の第一歩――リーダーの心得(1)

本コラムでは今回から、松下幸之助をはじめとする日本の名経営者・実業家の考え方やことばを紹介しながら、リーダーとして心得ておきたい経営の知恵を解説します。

松下幸之助 経営とその人生

感謝の念を忘れない――おもてなしの心(12・最終回)

 創業五十周年にあたる昭和四十三年、松下電器では得意先を招待し、全国十数カ所で謝恩会が開催されました。松下幸之助はそのすべてに出席、盛業のうちに今日を迎えられた礼を述べると、壇

松下幸之助 経営とその人生

すべては相手を思う心から――おもてなしの心(11)

 松下幸之助の長女・幸子さんは、自宅で客をもてなす幸之助の姿が脳裏に刻まれているといいます。そして、「父は相手にとってどうするのが一番いいかを真剣に考えているのですが、それは計

松下幸之助 経営とその人生

実際にやってみる――おもてなしの心(10)

 ある社員がお客様に出す弁当の内容を松下幸之助に報告に行き、わかりやすいようにと写真を見せながら説明しました。ところが幸之助に「おいしいのか」と問われ、実際に食べたことがなかっ

松下幸之助 経営とその人生

相手に合わせた配慮を――おもてなしの心(9)

 松下電器が京都の料亭に全国の得意先を招き、宴席を設けたときのこと。当日、会場の準備をしていたある社員は、下見に来た松下幸之助にこんなことを言われたそうです。  「ご飯の盛り

松下幸之助 経営とその人生

いかに心地よく過ごしてもらうか――おもてなしの心(8)

 松下幸之助はお客様を迎えたとき、何より相手に心地よく和やかなひとときを過ごしてもらいたいと願っていました。そして、そうした雰囲気をつくりだすための濃やかな慮りを、実にさりげな

松下幸之助 経営とその人生

慣例や形式にとらわれない――おもてなしの心(7)

 京都の真々庵に客を迎えるため、社員が庭で打ち水をしていたところ、下見に来た松下幸之助に「踏み石に水たまりがある」と注意されました。確かに座敷から庭へ出る沓脱ぎの踏み石に、水が

松下幸之助 経営とその人生

どんな相手も分け隔てなく――おもてなしの心(6)

 松下幸之助が死去した翌日、平成元年四月二十八日の新聞各紙はそのニュースを大きく報じましたが、ある新聞のコラムに、こんな一文が掲載されていました。    「大阪・

松下幸之助 経営とその人生

広く注意を行きわたらせる――おもてなしの心(5)

 松下電器の創業五十周年にあたる昭和四十三年、得意先を招待して開催された謝恩パーティーでのこと。最初に松下幸之助が乾杯の音頭をとり、続いて来賓の挨拶、そのあと特別に招かれた有名

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お辞儀ひとつも心をこめて――おもてなしの心(4)

 松下電器の取引先に勤めていた人が、松下幸之助と初めて挨拶を交わしたときのことを次のようにふり返っています。当時、その人は平社員、幸之助はすでに“経営の神様&rdq

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相手目線に徹する――おもてなしの心(3)

 昭和四十五年に開かれた大阪万国博覧会に、松下電器は「松下館」を出展。その建設中、松下幸之助はしばしば視察に訪れました。あるとき、幸之助は突然、下駄を持ってこさせ、それを履くと