侯王がよく道を守れば――真の商売、真の経営とは〈21〉
老子のことばに、「侯王がよく道を守れば、すべてのものごとはおのずとうまくいくだろう」という意味のものがあるという。老子のいう“道”とは、いわゆる道義道
正しいことが通らない――真の商売、真の経営とは〈20〉
世の中というものは一面ふしぎなもので、自分はこうするのが正しいと考えてやったことでも、それがそのまま受け入れられるとは限らない。別にそれが自分のひとりよがりではなく、だれもが
組織が大きくなればなるほど......――真の商売、真の経営とは〈19〉
日本人の国民感情というものは、組織が大きくなるほど極端に能率があげにくい状態になってきます。なかでもいちばん能率のあがらないのはお役所ではないでしょうか。お役所の人は働かない
頭回らなければ尾も回らん――真の商売、真の経営とは〈18〉
昔の日本に「頭(かしら)回らなければ尾も回らん」という言葉があるんですよ。だから百人の人を緊張させて、大いに成果をあげようと思えば、あなたの活動をはたの人が見て“
お客に足を向けて寝ない――真の商売、真の経営とは〈17〉
昔の商売人は「お客様の家の方には足を向けて寝ない」というほどの感謝の気持ちでお客に接したといわれる。そういうものがおのずとお客にもつたわり、そこにその店に対する“
敗因はすべてわれにあり――真の商売、真の経営とは〈16〉
武田信玄がこういうことをいっている。 「負けるべきでない合戦に負けたり、亡ぶはずのない家が亡ぶのを見て、人はみな天命だという。しかし自分は決して天命だとは考えない。みなや
仁慈の心――真の商売、真の経営とは〈15〉
さかのぼれば、古代においてすでに、仁徳天皇は、国中に炊事のけむりの乏しいのを見て人民の困窮を知り、三年間課役を中止し、三年たって国中にけむりが満ちてはじめて、「民富めり」と再
権力を与えるからには――真の商売、真の経営とは〈14〉
権力、権限を与えるからには、やはりそれを正しく行使してもらわなくてはならないでしょう。権力が大きくなればなるほどそうですね。 しかし、その権力を正しく行使してもらうために
世間とは鏡のごときもの――真の商売、真の経営とは〈13〉
世間とは鏡のごときものである、いいかえれば神のごときものであり、その裁断は神の裁断であると思うんであります。そうでありますから、もし自分が誤ったことをしなかったら、必ず世間は
渇しても盗泉の水を飲まず――真の商売、真の経営とは〈12〉
会社というものは、何といたしましても自力経営をやらないといかん、他力本位ではいけない、自力でやらないといかん、それが立派な自主独立の姿であると、こう私は思っているんです。あっ
窮通の道――真の商売、真の経営とは〈11〉
私は悲観論者でも何でもありません。むしろ私は経済に対しましては、ほんとうは楽観論者なのです。非常に困難な場合に直面いたしましても、なるほど困難であるが“窮通の道&
秘めた素質を引き出すには――真の商売、真の経営とは〈10〉
松下村塾には、高杉晋作などのような、名門、上士の子弟もいるが、同時に伊藤博文とか山県有朋のような足軽の子もいる。封建時代にあっては、ふつうであればまず重く用いられることのない