覚悟はよいか――松下幸之助のことば〈100〉
すべてのことにおいて、いろいろの姿で刻々に「覚悟はよいか」と問われているのである。そのことをみずから察知して、自問自答するかしないかは、その人の心がけ一つであろう。 まし
理想と現実――松下幸之助のことば〈99〉
われわれは理想に走りすぎて現実の姿を忘れてはならないと思う。すなわち現実の問題として世界の諸国が軍備をもちながら活動を続けている今日、その諸国民に自分たちの安全と生存を任せよ
不変であってはならないもの――松下幸之助のことば〈98〉
憲法というものは不変のものであってはならない、憲法は時代とともに変わるべきものだと思います。変わらなくてはならないものだと思うのであります。 『松下幸之助発言集
理念をはっきりつかむ――松下幸之助のことば〈97〉
Aの国は非常に栄えている、Bの国は栄えないということがある。それはなぜかというと、憲法によるのではありません。憲法を生かしていくところの理念というものをはっきりつかんでいない
「やりやすいこと」だけでは――松下幸之助のことば〈96〉
今日の日本の姿を見ていると、政治でも何でも、やりにくいことを全部避けてしまう傾向が強い。やりやすいことしかやらない。財政危機といった問題も、そうしたところから生じてきているよ
水は流れ、人は進化する――松下幸之助のことば〈95〉
流れのないところ水は腐ります。国家といえども、流れのないところ水は腐る。同じことであります。日に日に進化、進歩しなくてはならない。進歩のないところ渋滞します。渋滞するから問題
理念に即して――松下幸之助のことば〈94〉
「企業は人なり」というとおり、企業にとって人材の育成ということは非常に重要なことである。しかし、人を育てるといっても、何がなしに会社を経営しているというような経営体では、なか
「公」の怒り――松下幸之助のことば〈93〉
「私」の怒りは許されない。大統領といえども「私」の怒りは許されない。しかし大統領として「公」の怒りをもたないような大統領は、首相として「公」の怒りをもたないような首相は、国民
「なぜ」と問うてみる――松下幸之助のことば〈92〉
どうして日本が今日のようなゆきづまりの様相を呈するにいたったのか、その根本の原因について、すべての日本人が「なぜ」と問うてみることがまず大切ではないかという気がするのである。
沈没寸前の日本――松下幸之助のことば〈91〉
この日本丸ははげしい暴風雨の中で沈没寸前である。その船上では、お互い国民はあるいはこの事態にあわてふためき右往左往し、あるいは互いに責め合い、ののしり合い、あるいは事態の深刻
名刀を使う人間――松下幸之助のことば〈90〉
いかに名刀でありましても、使う人が当を得なければ、名刀の切れ味はありません。民主主義という立派な名刀でありましても、使う人間、使う日本人としての人間がいなかったならば、それは
人間としての大事なつとめ――松下幸之助のことば〈89〉
教えずしては、何ものも生まれてはこないのである。教えるということは、後輩に対する先輩の、人間としての大事なつとめなのである。その大事なつとめを、おたがいに毅然とした態度で、人