勤勉にして誠実な国民性――松下幸之助のことば〈40〉
春があって夏があって、秋があって冬があって、日本はよい国である。自然だけではない。長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。その上に、勤勉にして誠実な国民性。日本はよい国で
若鮎に学ぶ――松下幸之助のことば〈39〉
鮎という魚はご承知のように、清流を好み、淀んだところには棲まないものです。殊に瀬の早いところを喜び、流れが激しければ激しいほど、彼らは元気に跳躍し、力一ぱい泳ぎまわります。ま
甘えを捨てる――松下幸之助のことば〈38〉
どんなに辛く苦しくとも、やはり何とか自分で考え、自らが解決しようとする。このことが人間の姿勢として、基本のものだと思うのですね。そうすれば必ず新たな道がひらけてくると思います
本質は変わらない――松下幸之助のことば〈37〉
日本の国土が国土として変わらないように、日本人の本質というものは決して変わらないと思います。日本人はあくまで日本人なのです。 『日本と日本人について』(1982)
日本という尊いふるさと――松下幸之助のことば〈36〉
“国破れて山河あり”という言葉があります。たとえ国が滅んでも自然の山河は変わらないという意味ですが、山河は、またわれわれのふるさとという意味です。歴史
運命をそのまま承認する――松下幸之助のことば〈35〉
お互いがこの日本の国に生まれ、日本人であることが一つの運命だとするならば、われわれはこの是非善悪以前の事実を素直に認識して、日本人であることに心を定めるということが大切ではな
まず自己を知れ――松下幸之助のことば〈34〉
まず、自己を知れとでも申しますか、自分というものを知らなければいけない。われわれ日本人は、日本を知らなくてはいけない、日本人を知らなくてはならないと、そんな感じがするのです。
よさを知る――松下幸之助のことば〈33〉
よいものがあっても、そのよさを知らなければ、それは無きに等しい。もう一度この国のよさを見直してみたい。そして、日本人としての誇りを、おたがいに持ち直してみたい。考え直してみた
模倣でなく吸収消化する――松下幸之助のことば〈32〉
日本人は決して単なる模倣民族ではないと思う。吸収消化する民族である。 『松下幸之助発言集39』(「あたらしい日本・日本の繁栄譜6」『PHP』1965年7月号)
立派さを十分に話し合う――松下幸之助のことば〈31〉
どこの国でも、その国の伝統があり、またその国々において立派なものを持っておると思うのです。ですから、他の国に比べて、日本がとくにすぐれた国だなどと言うことは遠慮すべきだと思い
日本の国運は不思議に強いものがある――松下幸之助のことば〈30〉
日本に国運がなかりせば、どんなに国民が努力いたしましても、しょせんはダメだということになろうかと思います。しかし、私は日本の二千数百年のこの伝統を顧みてみますと、いろいろ困難
日本人の天分を知る――松下幸之助のことば〈29〉
日本人はある一つのいい種をつかめば、自分の土壌に植えつけて立派な花を咲かす、立派な実を結ぶ、そしてそこからいろいろな創造をしていくというような力と申しますか、そういう本質をも