山の全貌を正しく知る――松下幸之助のことば〈52〉
昔から“山に入る者は山を見ず”とかいいますが、山の本当の姿は、あまり山の中に入りすぎるとわからなくなってしまいます。山の中にはいろいろな草木もあれば、
度胸をすえて精進努力――松下幸之助のことば〈51〉
お互い日本人に生まれたということは、これは自分の意志ではない。いわば運命ともいうべきものであろう。そのことは、われわれの仕事についてもある程度いえるのではないか。ある会社に入
運命を生かす――松下幸之助のことば〈50〉
運命を生かす、などというと、大げさに聞こえるかもしれませんが、しかし各人それぞれに与えられている天分、特質、あるいは家庭や職場など社会環境いっさいをありのままに謙虚に受けとめ
人生は果てしないもの――松下幸之助のことば〈49〉
行けども行けども果てしないものが人生だなという感じがいたします。多少の苦難を味わいつつ歩んで希望をもっているあいだが、ほんとうの人生である。そこにほんとうの味わいがある。行き
「百花繚乱」の姿――松下幸之助のことば〈48〉
百花繚乱というのは自然本来の姿なのですな。野に草花が咲き乱れている。その花々はタンポポはタンポポで、スミレはスミレで自分というものを咲き誇っていますよ。そして全体が生き生きと
「なぜ」と問うてこそ――松下幸之助のことば〈47〉
日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならぬ。そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、&
諸行無常は生成発展――松下幸之助のことば〈46〉
その昔、お釈迦さまは、“諸行無常”ということを説かれました。この教えは、一般には“世ははかないものだ”という意に解釈されている
限界と進歩――松下幸之助のことば〈45〉
きょうはこれが最善だと思っていることでも、考え方によればまだまだ他に道があるかもしれないのである。ところが、これはこんなものだろう、これでいいのだろう、ということでみずから限
「迷い」について――松下幸之助のことば〈44〉
今はまだ迷ったらいい。迷いに迷って、骨と皮になるというくらいに迷っていてもいいわけや。次々にサラサラとうまくいくと、苦労のしがいがないものや(笑)。だから、迷えば迷うほどに偉
「悩み」について――松下幸之助のことば〈43〉
実際問題としては、私もつねに深刻な悩みにぶつかる。これは人間だから仕方がない。しかし、ぶつかってからどうするかということである。ぶつかりっぱなしではどうしようもない。ぶつかっ
夢と希望と現実と――松下幸之助のことば〈42〉
夢や希望を持つことが大事だからといって、それにとらわれて、みずからの立場なり現実の社会というものを忘れてしまってはいけない。それでは夢があくまでも夢のままに終わる。けれども、
希望と夢を与える――松下幸之助のことば〈41〉
私の今までの五十年の体験からいうと、常に夢と申しますか、希望というものを抱かなければ、自分自身が沈滞しますわね。同じように従業員もそうだろうと思うんです。やはり希望や夢を与え