心を定める――松下幸之助のことば〈28〉
苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、そんな思いで安易に流れず、凡に堕さず、いずれのときにも心を定め、思いにあふれて、人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねてゆ
よくなる道を考える――松下幸之助のことば〈27〉
いくらでも道はあるからな。悪い世の中になったら、これはこれで悪い世の中も面白いという考え方もあるわな。自分はもう自殺しようという人もあれば、こんなに悪いんやったらよくしてやろ
勇気――松下幸之助のことば〈26〉
いずれのときにも、身を切られるような思いに悩みつつも勇気を鼓舞してやっていく。崩れそうになる自分を自分で叱りつけて必死でがんばる。そうすればそこに知恵、才覚というものが必ず浮
「祈る」ということ――松下幸之助のことば〈25〉
みずから何もせずして、ただ神仏にご利益を願うというようなことは、人間としてとるべき態度ではないと思う。また、そんな都合のよいご利益というものはあり得ないだろう。しかし、人間が
大暴風雨に立ち向かう覚悟――松下幸之助のことば〈24〉
不況というのは、大暴風雨に直面するようなものです。大暴風雨になれば、その中を歩いていかなければなりません。歩かずに退避する、というのもときには一つの方法でしょうが、企業経営に
鬼ともなれば仏ともなる――松下幸之助のことば〈23〉
人間は、ものの見方一つで、どんなことにも堪えることができる。どんなつらいことでも辛抱できる。のみならず、いやなことでも明るくすることができるし、つらいことでも楽しいものにする
窮境は尊いチャンス――松下幸之助のことば〈22〉
窮境に立つということは、身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。得難い体得の機会ではあるまいか。そう考えれば、苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る。思い直した心のなかに新し
自分の運命を積極的に考える人――松下幸之助のことば〈21〉
家が貧困であったがために小僧奉公に出されて幼いうちから商人としてのしつけを受け、世の辛酸を多少とも味わうことができた。からだが生来弱かったためにやがて人に頼んで仕事をしてもら
心は小さくも大きくもなる――松下幸之助のことば〈20〉
人間の心というものは不思議なもので、小さくもなれば大きくもなる。そして小さくなれば、いい知恵も出にくくなるが、大きく広がれば物事の実相も分かり、たとえ困難に直面してもうろたえ
あきらめない――松下幸之助のことば〈19〉
あきらめてしまうことは簡単である。そんなことはいつでもできる。しかしながら、あきらめてしまえば、それで事は終わりである。だから私はあきらめなかった。 『人を活かす経営』(1
一度で気のつく人間に――松下幸之助のことば〈18〉
七度転んでも八度目に起きればよい、などと呑気に考えるならば、これはいささか愚である。一度転んで気がつかなければ、七度転んでも同じこと。一度で気のつく人間になりたい。 『道を
不景気は天然現象ではない――松下幸之助のことば〈17〉
不景気でも、これは天然現象ではありませんね。みんな心の所産ですわな。人々の心の所産として不景気も、政治の混迷も生じているのです。どれも人々がみずからつくり出した問題で、天然現