ともに困難を超えてこそ

牛歩のごとく――松下幸之助のことば〈76〉

 私の経験から申しますと、うっかり早く成功しては危ないぞ、大器晩成という言葉がありますが、そうすみやかに成功しないほうがいい。しかしあとずさりしてはいけない。一歩一歩、牛歩であ

ともに困難を超えてこそ

クモの巣(ウェブ)のごとく――松下幸之助のことば〈75〉

 世間は道場である。人間錬成の道場である。私はそう思うんですよ。いろんな状態がクモの巣を張ったごとくにありますから、それにみな問うていくことによって、自分の具体的な活動のかたち

ともに困難を超えてこそ

素直な心と神の知恵――松下幸之助のことば〈74〉

 「素直な心になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にします」と、こういうことを言うてるわけですわ。素直になれば、ものの実相がわかる。色眼鏡で見ない、とらわれた心で見な

ともに困難を超えてこそ

ありがたく考える――松下幸之助のことば〈73〉

 この世における人と人とのつながりを、もうすこし大事にしてみたい。もうすこしありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠

ともに困難を超えてこそ

懸命な思い――松下幸之助のことば〈72〉

 今はただおたがいに、懸命にわが道を歩むほかないであろう。懸命な思いこそ、起伏があろうと、坦々としていようと、ともかくもわが道を照らす大事な灯なのである。 『道をひらく』(1

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独立心の涵養――松下幸之助のことば〈71〉

 明治の先覚者福沢諭吉は、「独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず」と喝破している。独立心なき者が何千人、何万人集まったとて、それはしょせんいわゆる烏合の衆にほかならない。国

ともに困難を超えてこそ

目覚める、素直に考える――松下幸之助のことば〈70〉

 われわれが目覚めた素直な心で見たときに、日本は遅れていた。だから海外の人々から知識を借り、教えを請うて、日本をよくしなければならないと素直に考えた明治の指導者は、そういう意味

ともに困難を超えてこそ

強い願望をもつ――松下幸之助のことば〈69〉

 維新の志士の人々は、一介の下級武士にすぎなくても、“新しい日本をつくりたい。つくらなくてはならない”という燃ゆるがごとき強い願望といいますか、情熱をも

ともに困難を超えてこそ

祈ることで自分を励ます――松下幸之助のことば〈68〉

 山中鹿之助(鹿介)といえば戦国時代の有名な豪傑である。その鹿之助はいつも「七難八苦を与えたまえ」と神に祈っていたという。それをある人が不審に思って、その理由をたずねると、鹿之

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自然の姿でいく――松下幸之助のことば〈67〉

 よく、信長は「鳴かずんば殺してしまえホトトギス」、秀吉は「鳴かずんば鳴かしてみせようホトトギス」、家康は「鳴かずんば鳴くまでまとうホトトギス」だといわれますね。これらは、三人

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「死ねる覚悟」はあるか――松下幸之助のことば〈66〉

 昔から“一将功成りて万骨枯る”ということわざがある。たしかにこれは一面の真実をあらわしているといえよう。つまり、一人の大将が功を成すためには、戦場で多

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断絶はない――松下幸之助のことば〈65〉

 われわれは一貫して続いているんです。皆さんの血は皆さんによってできたんじゃありませんよ。皆さんの血は数千年、数万年前からのわれわれの祖先によってずっと受け継がれておるんです。